放送送出
現在、私たちが目にする標準的な放送であるデジタル放送は、アナログ放送の時代よりも高精細で、様々な情報もデータとして送られてくるようになりました。
アナログ放送とデジタル放送は、受信するアンテナこそアナログ/デジタル共通の「UHF用アンテナ」が使用されています(ただしBS/CSデジタル放送はパラボラ(お皿型)アンテナ)が、送られてくる元の映像/音声の形式や、電波搬送のための変調方式は、全く異なっています。
アストロデザインは、デジタル放送で使用されている放送伝送規格「MPEG 2-TS(MPEG 2 Transport Stream)」方式のデータ圧縮装置、圧縮データを決められた配列にする多重化装置や、放送の電波搬送を行うための変調を行うOFDM変調器など、放送に欠かせない機器を開発しています。
また、近年発達が著しいインターネット網を活用した放送データの送信を行うため、IP(Ethernet Protocol)インターフェースを備え、TS over IPを実現しました。これを活用することで、これまでに例が無い形での、放送局と送信所間のバックアップシステムの実現や、通常だと放送電波の届かない難視聴地域への放送波の搬送が、簡単にできるようになりました。
さらに、圧縮/多重化/IP/OFDM変調に対応し、誰にでも扱える簡易的な装置を開発することにより、特定地域に向けたエリア放送用途など、様々なところで活躍しています。
超高精細「8k」放送に向けて策定されている放送伝送規格「MMT(MPEG Media Transport)」に対応した各種機器も開発し、次のステップに進んでいます。