背景
放送技術の分野から開発がスタートした8K超高精細映像は、医療や医学教育の現場においても大きな可能性を秘めています。今回は医療分野における8K活用事例をご紹介します。
「8K超⾼精細医療の未来を考える」
アストロデザインは、2022年に順天堂大学様が立ち上げた「順天堂大学遠隔共存医療コンソーシアム」に参加しています。手術映像の撮影や収録映像の編集などを担当し、企業や医師の皆さまとともに医療・医学の場における実証実験を行ってきました。2023年3月に開催されたシンポジウム「8K超⾼精細医療の未来を考える(主催:NHK)」では、1年間の取り組みの成果が実際の8K映像とともに発表され、8Kを手術や遠隔医療、医学教育にどう役立てるのか、活発な議論が行われました。当日はプレゼンの進行に合わせてTamazone StationでH.265の8Kファイルを再⽣し、講堂の2台の8Kテレビに上映しました。
Interopでの8K映像IP伝送
2023年6月に幕張メッセにて開催されたInterop Tokyo2023のネットギアジャパン合同会社様ブースでは、ネットギアジャパン様のネットワークスイッチとアストロデザインのJPEG XS IP gatewayを使った8Kの低遅延伝送デモンストレーションを行いました。デモコンテンツとして会場で上映した8K内視鏡カメラによる手術映像は来場者へのインパクトも大きく、映像伝送の研究、サービス、医療関係等、さまざまな分野の方々が足を止めてご覧になられました。今後、ネットワーク環境のさらなる向上に伴い、このような高精細映像の伝送がさらに普及していくものと思います。
アストロデザインは現在、1秒間に240フレームを撮影可能な新しい8Kカメラの開発を進めています。高フレームレートの映像は対象物の動きをよりなめらかでリアルに再現するため、医療における有用性に期待が高まっています。これからも医療分野における8K映像の活用をさらに広げていきます。
関連動画
「8K超高精細医療の未来を考える」
1) はじめに 活動の経緯と趣旨
https://youtu.be/xAqkHmsJE7Q
2) 第1部 8Kを手術にどう役立てるのか
https://youtu.be/Aw1oCB_Y4lA
3) 第2部 8Kを医学教育・遠隔診断にどう役立てるのか
https://youtu.be/xhCEwTGLVR4
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